私の手を握りながら彼氏が言う。
確かに外へ出て、新鮮な冷たい空気が吸いたい。部屋の中は2人の熱気が充満していて、興奮が治まってきた今では、息苦しく感じてしまう。
真夜中の住宅街を散歩した。2人とも足取りがフラフラと危うく、すれ違った人が見たら、ただの酔っぱらいカップルにしか見えないだろう。
どうやらこのドラッグは視覚にもくるようだ。
アスファルトが空気中の竣を吸い取った雨上がりの景色のように、やけに全ての輪郭がクッキリと、
街灯の光が僅々と輝いてる。見慣れた街並みにはずなのに、新鮮で、まるで美しい写真を見ているかのようだ。
「なんかすごくキレイだねえ・・・」
彼氏はゆっくりと領いた。手を繋ぐと指先から愛情のオーラが入り込んでくるような気がする。2人と
も無言のままなのに、同じことを考えているような気もする。シラフじ感じられない現象とロマンチックな感情。
この感覚はゼヒ覚えておきたい。
アテなく道を歩いていると、また不思議発見。今まで全く知らなかった大きな公園に出くわした。
「うわぁ-」
真夜中だというのに、思わず大声で叫んでしまう。
滑り台にブランコに砂遊び。普段「お世話になっております」なんて挨拶してる、仕事を持った大の大人が2人揃って、子供のように公園中をはしゃぎ回る。これもシラフの人間からしたら、単なるキチ○イにしか見えないのかもしれないけど。

遊び疲れて、公園のベンチで休憩。
息をあげながら微笑み合って、青春映画のワンシーンのような青臭いキスをした。
ふと唇が離れて至近距離で見つめ合うと、まるで初恋のように胸がキュンと高鳴り出した。どうしようもなく彼が狂おしく、ただひらすら抱きしめたい。
真夜中で人気はないが、自宅にほど近い場所だ。
近所の人間に見られる可能性は十分あるし、公園隣の住宅街には、まだ窓に灯りが点いている家もある
でもそんなことはもうどうでも良かった。
お互いの唾液を交換しながら、生温く滑った舌を絡め合った。舌まで敏感になっているのか、粘膜同士が絡まるヌラリとした感触が、ダイレクトに伝わってくる・その滑りはたまらなくエロティックで、下着にシミを作るほど私のアソコを濡らした。
「ヤシ…」
思わず蓋恥心の入り混じった端ぎ声が漏れる
彼氏はその声を合図のように、乱雑な手つきでTシャツを捲り上げ、私の胸を痛いほど荒々しく操みしだいた。
普段はソフトなセックスを好むのに、ドラッグで相当興奮が高まっているのだろか。拒めば拒むほど愛撫は激しさを増していく。
自宅では恋愛感情が主だったのに、今感じているのは完全な性欲だ。まるで別人のような行動に、私の性衝動も強く突き動かされる。興奮の絶頂に登りつめた私は、サカリのついた雌猫のように、彼氏の股間をジーンズの上から擦り上げていた。痛そうなほど固く勃起しているのが、厚いジーンズの生地越しにもわかる。
「くわえたい…」
元々フェラチオ好きではない方で、どちらかと言えばセックスも受け身。
なのに異常なほどの性欲に支配されている私は、固く勃起している彼氏のモノを、狂ったように祇め回したくてたまらなかった。レイプしてしまいたいような性的欲情といえばいいか。
私のジーンズを脱がそうとする彼氏を制して、1秒もが惜しいようなもどかしさで、彼氏のジーンズを半ば強引に降ろす。

地面に座り込んだ私の目の前に現れた、腹に付くほどに反り返った彼氏のモノ。艶めかしい溜息が漏れ、唾液をたっぷり含んだ口中へと一気にくわえ込んだ。
普段は声など上げるような男ではないのに、「アシ」と堪えきれずに吐き出された快楽の産声。
いつもと明らかに違う反応が、私の欲情をより一層燃えあがらせる。気持ちいいツボを攻めるなんて考
えるような余裕もない。一心不乱にくわえて舐めて、静かな公園にいやらしい音を響かせた。
私の頭を両手で抱え込み、「アッアッ」
と短い端ぎ声を絶え間なくあげる可愛い彼氏。もう耐えられない、セックスしたくてたまらない・・・・
フェラチオを中断して彼氏の顔を見上げると、「わかった」という風にジーンズをあげた。
体は震え続け鳥肌は治まらない自宅に戻ると、彼氏はベッドに座り、ずっと自分の髪を撫で回していた。
どうやら、ドラッグが効くと、やたらと髪を触るクセがあるらしい。
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